メインビジュアルにまつわるニナの想い

2024年、明けましておめでとうございます。
Nina Novembre が生まれてから今夜で37日目。
穏やかに新年を迎えられたことを、とても嬉しく思っています。

能登半島地震によって被災されている方々におかれましては、
一刻も早く平和な気持ちでお過ごしできますようお祈りする次第です。

さて、今夜はSensesの初投稿。
ニナのメインビジュアルにまつわるお話をさせていただきます。

メインビジュアルとは、サイトの言わば表紙のような、
サイトを訪れた時に一番初めに目にする絵や写真のことを指します。

サイト名(Nina Novembre)と、キャッチコピー(オンナ、という生き物に還ろう)は先に決まっていましたが、
ニナの世界観を表すものとして最も有力視していたのはメインビジュアルの存在でした。
何しろヒトは(特に女性)視覚優位な生き物です。

ある日のこと。
数年前からInstagramをフォローしていたアーティストの林ゆいかさんの投稿を見ていた時でした。

ゆいかさんは北欧の森を彷彿とするような
繊細な線画作品を描かれている印象のアーティストさんでしたが、
その日はこの作品が目に止まりました。

ケモノでもない、ヒトでもない何かに感じました
sauce|「夜の訪問者」Yuika Hayashi

すると、突如、あるインスピレーションが湧き上がってきました。

猟師に銃を向けられようとも恐れない、気高いケモノの美しい姿です。
それは、女性の中に秘める動物的本能に、真の美しさが宿っている姿と瞬時に重なりました。

気が付いた時には、ゆいかさんにメールをしていました。メインビジュアルを描いていただきたいと。

お断りをされるのを覚悟しながら、お返事を待っていました。
なぜなら、セクシャル・プレジャーだの女性美だののメディアを作りたいなんぞと、
一見さんがご依頼するにはかなり怪しい内容…苦笑
そのため、オープンマインドにご返信をいただいた時は、思わず肩をなでおろしました。

オンラインで趣旨についてご説明する機会を設けていただいた後は、
直近開催予定の個展にお邪魔し、直接会ってご挨拶する運びになりました。
(初対面はいつも緊張するたちですが、ゆいかさんは一目お会いした瞬間から優しさが溢れ出る素敵なお人柄とわかり、
すぐに安心してお話ができました。瞳のとても美しい方です。)

訪問当日は、くだんの絵画作品「夜の訪問者」を目の前にしながら制作時のお話を伺いました。
すると、幼少期の頃、庭先の塀を闊歩していた野良猫をイメージして描いたのだそう。
(ちなみに、ギャラリーでは看板猫の黒猫コニも一緒にいたので、とても想像が膨らみました笑)

こちらの他にも、個展では人物を描いた作品がいくつも掲示されています。
一見すると美しい女性像のようです。しかしそれは、見ようによっては男性にも見えます。
ゆいかさん曰く、人と言うよりも、性別のない精霊のような存在とのこと。

個展「記憶の庭」より
sauce|Instagram @yuika_hayashi

個展のテーマは「記憶の庭」でした。
幼少期のころ大好きだったご実家のお庭にまつわる様々な自然現象や自然の摂理が、
人物に近い造形として投影されているのだと感じました。

実は、ニナは”女性限定”のウェブマガジンと謳っていますが、
必ずしも”女性ウケする”ウェブマガジンではないかも…と自覚しています。

その理由、そして本サイトに込める想いとゆいかさんにメインビジュアルを依頼した想いとは…
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