セクシャル・ウェルネス界のリーダーによるタブーなしの女史トーク!- 性の常識が覆る全3回連載 – Vol.1|もう、目を背けられない… セックスレスの裏に潜むもの

いいセックスをしていないから、セックス自体がストレス

koko「セックスレスはストレスが原因だって言ったじゃない?でもさ、みんないいセックスをしていないから、セックス自体もストレスなんだよね。

きみえ「そう、そう、そう!」

koko「なんか痛いし、面倒くさいし、フリしなきゃしけないし。」

きみえ「本当にね。そういう女の人はとても多い。」

みーこ「レスでなくても、問題が解決しているわけではないということですね。それはより深刻ですね。」

きみえ「そう、可哀想に… 我慢して… まるでレイプのようです。早く終わって、みたいな。」

kokoそんなストレスフルなセックスをしていたら、セックスレスになるのは当たり前。きみちゃんも言ったけど、自分はどうしたいのか、どういうセックスをしたいのか。まずは自分との繋がりだよね。自分の体のことや自分の快感だったりを、まず自分がちゃんと知ってるっていうことがすごい大事。
セックスレスの根本原因は、自分がしたいセックスをしているか、自分のしたいセックスを分かっているかということですね。」

みーこ「初めからセックスは結構ですという人は、本当に自分がしたいセックスが分からないし、そういうことを考えるのも面倒だし、別にもういいやと、向き合おうとしていない可能性があるかもしれませんね。」

koko「そうだねぇ。」

女性性が開花したキッカケ

みーこ「先ほどきみえさんから、45歳くらいの時に女性性が開花したとお話伺いましたけど、どんなきっかけがあったのでしょうか。」

きみえ「男性の友達に(ホテルに)誘われたんですよ。それで、びっくりして、私、逃げました(笑)私を女として見てくれているなんて、そんなわけないって思って。本当に女がまるでなかったんですよ。40歳になったら女はもう終わっちゃうものだと思っていたし。
ただ、その時は逃げたんですけど、その後、私は女でいいんだ、女として人生歩んでいいんだ、という想いがムクムクと湧き上がってきたんです。それがきっかけでした。
その時は45歳前後ぐらいで、この歳でいいの?と思っていましたが、でも逆でしたね。45から(女としての人生が)始まるんだと気づいて、そこから試行錯誤して、男性と出会うにはどうしたらいいんだろうかとか、セックスレスでカラカラなのに大丈夫だろうか、とか。そもそもセルフプレジャー自体にも罪悪感あったし。」

一つ一つの言葉を丁寧に選んでお話しする印象のきみえさん

みーこ「セルフ・プレジャーも全然、だったんですか?」

きみえ「全然です。でも、女性の体は使っていれば、ちゃんと復活するとわかったんです。そこから、まるで違う人生になりました。始めは全く自信がなかったんですけどね。」

みーこ「すごいなぁ… ご主人以外の方と繋がった瞬間はどうでした?」

きみえ「感動しました(笑)男性から求められるっていうこと自体が感動でしたね。あと、私は仕事でもタッチケアが人間には本当に大切なのだということをお伝えしているんですけど、人との繋がりは、会話での繋がりもあるけど、やっぱり肌と肌の触れ合いが大事だと感じました。」

みーこ「日本人は触れる文化がないですからね。私自身もしばらく夫に触れてないんじゃないかって思う(笑)せいぜい肩とかがいいところ(笑)それでは、レスにもなりますよね。」

koko「え〜?そうなの?(笑)」

きみえさん「kokoさんもレスありました?」

kokoさんに質問をなさるきみえさん
終始笑顔で傾聴姿勢のkokoさん

koko「もちろん、ありましたよ。娘のパパとは籍は入れていなかったけど、パートナーとしての最後の5年間はレスでした。その時は何の知識もなかったから、もう飽きたし、もう違うなって、どうしようもなくなって、それでさよならしちゃったんだけど。その時に今みたいな知恵があれば、全然変わっていたかもしれないけど、そういう失敗を重ねて、やっとって感じ。」

みーこ「その当時のkokoさんにとって、セックスレスは仕方のないことと思っていましたか?」

koko「そうだなぁ… でも、やっぱりセックスにはものすごいパワーがあるんだろうなぁという嗅覚が働いていたな。ちょっと怖いもの見たさもあったりして。
なんかやっぱり、みんなそれぞれ本質的な生き方を追求するタイミングが来るよね。そこを避けては通れないみたいなね。」

みーこ「次の駒を進められない、みたいな感じですね。kokoさんの場合のそのタイミングはいつでしたか?」

koko「私は38歳ですね。2011年の震災の後、当時の師匠だった人の助言もあって、コスタリカへ5歳の娘を連れていったんだけれども、でも実際に行ってみると、自分が思い描いていたのと全〜然違っていて、それが私の人生の中でのどん底期だったんだけど…
仕事もままならないし、当時付き合っていたフランス人の彼氏にもフラれ、超自暴自棄になって、ストーカーみたいなことをしてたりとか(笑)私を捨てないで!みたいな(笑)」

みーこ「kokoさんにそんな時代が?嘘でしょ?(笑)」

きみえ「えー、信じられない(笑)」

koko「彼の家に行くと、他の女の子のビキニが干してあったりとかして(笑)」

きみえ「それ、ヤダなぁ〜(笑)」

koko「狂ったようになっていた時があって、まさに他力本願だよね。私が幸せになれないのはあなたのせいよ、みたいな時代に、ある時、娘のママ友と学校のイベントの関係で約束しようとしてスケジュールを確認し合っていたら、セルフ・プレジャーのセッションがあるからその日はダメね、って。
何それ?と聞いたら、えっ、やってないの?って言われてね。そうしたら、あなたはね、セルフ・プレジャーをしなきゃダメよ!って。」

みーこ「当時はセルフ・プレジャーをしていなかったんですか?」

koko「ちゃちゃっと、睡眠導入剤としてやるような程度です。38歳までは無自覚・無頓着・無責任だったから。大多数の女子と一緒でした。誰か幸せにしてくれる王子様いないかなぁ、みたいな(笑)」

みーこ「あ〜、わかります(笑)」

koko「セックスも興味ないけど、でももうちょっとイキたいなぁとか(笑)」

きみえ「そんな時代があったんですね。今や、性の王女のようなのに(笑)」

みーこ「逆に勇気づけられますけどね(笑)」

koko「でも、そこからのコミットぶりがすごかったから(笑)これだ!って思ったからさ(笑)」

みーこ「渡りに舟だったのでしょうね(笑)」

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セルフ・プレジャーの印象が変わるvol.1最終ページ!

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