セクシャル・ウェルネス界のリーダーによるタブーなしの女史トーク!- 性の常識が覆る全3回連載 – Vol.1|もう、目を背けられない… セックスレスの裏に潜むもの

Vol.1
もう、目を背けられない…
セックスレスの裏に潜むもの

– 目次
ゲストからの自己紹介
セックスレスの原因とは?
まずは自分との繋がりが大事
いいセックスをしていないから、セックス自体がストレス
女性性が開花したキッカケ
セルフ・プレジャーをしたら「超無敵」になった!?
知ってる快感(プレジャー)は、氷山の0.01%だった!

みーこ「kokoさん、きみえさん、本日はいらしていただきまして、ありがとうございます。」

koko「(Nina Novembreの)2周年おめでとう!」

きみえ「おめでとうございます!」

みーこ「おかげさまです。本当にありがとうございます。そして、Ninaが2周年のこの時期に、なんと!kokoさんが川崎の溝の口にいらっしゃる!普段はコスタリカにお住まいなのに!」

koko「すごいよね!ミラクル企画だよね!」

みーこ「はい!こんなミラクルな企画ですし、今回は素敵なカフェを貸し切らせていただいて、対談の場を設けさせていただきました。よろしくお願いします!」

ゲストからの自己紹介

koko「kokoと申します。丹羽順子と言うんだけど、kokoと呼ばれています。普段は、コスタリカ共和国っていうところに住んでるんだけど、実家がこの溝の口のすぐ近くにあるので、今日は電車に乗ってきました。いろいろやってるんだけれども、瞑想をベースにブレスワーク(呼吸のワーク)をやったり、NVC(非暴力コミュニケーション)を伝えることをしたりとか。
あとは、今日のお題の性、セクシャリティやパートナーシップのことを、結構ガチで、タブーなく、伝えています。海外に住んでいると、そういう話題が本当に普通のことで、現地の皆さんは探求が進んでいるので、そこで学んだことを自分で実践して消化して、それを日本の特に女性たちに伝えています。
すごく大事なことなんだけど、まだまだタブーだとか恥ずかしいことと捉えられていますよね。特に日本では性産業の闇が深かったり…それなりに文化が発達している部分はあるんだけど…。
もう、セクシャリティに関することに興味が尽きない!セックスレスも増えてきているし、浮気や不倫の文化もある中で、一体どうなっているんだ!!といったことを探求をしながら伝える、という活動しています。」

きみえ「きみえです。カーラ、クリシュナ、という名前もあります。ホリスティックスタジオで心と体をケアをさせていただいて15年になりました。ずっと東京・根津だったのですが、今は川崎の向ヶ丘遊園に移転したので、今日はバスで来ました(笑)
健康のケアをしているかたわら、自己探求している時に、「自分は女だったんだ!自分の健康が性と繋がっていて、人生と繋がっていて、全てと繋がっているんだ!」と気づく経験があったんです。そこで本業の健康のホリスティック(包括的な)ケアと性が繋がって、現在は自分の経験のシェアと共に、健康と性とパートナーシップに関する発信をしながら、皆さんのサポートをさせていただいています。」

セックスレスの原因とは?

みーこ「日本は世界的に見てもセックスレスと言われています。統計にもよるんですけど、7割とか6割とか、少なくとも過半数以上の夫婦がセックスレスと言われています。またセックスの満足度でも、日本は最下位レベル20%台です。 source
お二人は多くの女性をサポートされていますが、お二人の目線からどうしてそのような状況になっているとお考えですか?」

koko 「…. セックスレスの一番の原因って、何だか知ってます?」

きみえ「えぇ… 一番って言われると… 」

みーこ「何でしょう… 文化的なもの…?何だろう。日本の話ですか?」

koko「日本だけでなくて一般的にそうだと思うけど… ざっくり言うと、セックスレスの一番の原因はストレスだと言われているんだよね。だから、日本がセックスレス大国と言われているのは、ストレス大国だと言うことだよね。相性とか体位とかそういうのとは全然違って、ストレス管理(が大事)なんですよ。
みなさん、やっぱりストレスフルじゃないですか。もちろん、時間的だったり、会社でやりたくない仕事をしたり、そういうストレスもあるけれども、日本では場所のストレスもあるよね。物理的に夫婦が二人だけで寝る場所がない、川の字で寝ているとか、小さい家に住んでいる。」

きみえだからラブホテルが出来ちゃうんですね。」

koko「そうです、そうです。だから、まずはストレスを管理する必要があって、ただ、それだけではちょっと別の視点になるじゃないですか。だからそれが1つ。
そして、もう1つは、セックスレスは、放っておいたら当然なっちゃうものだと思うの。私たちみんなそうだと思うけど、最初は盛り上がっても、大体3年しか続かないの。」

みーこ「うわー、(3年しか続かないの)よく聞きます(笑)」

koko「3年5年経ったら、セックスなくなっちゃった。というのは当然。火はどんどん下火になっていっちゃうの。でもね、私たち、親から何も教わってないし、誰かが教えてくれるわけでもないから、どうやってレスを防げるのか、パートナーシップをどういう風に続けていくかの知恵がない。ロールモデルもない。」

みーこ「それじゃあ、確かにレスになっちゃいますよね。」

koko「なっちゃいますよ。だから、そこでコミュニケーションもそうだし、お互いをどうやってリスペクトするのかもそうだし、レスを解消する方法、例えばスケジューリングをするとか… いくらでもあるんだけど、まずその手前のところで、ストレス管理だとか自分たちはおかしくない、3年5年経ってレスになって、この人じゃなかったのだと諦めちゃうんじゃなくて、やるべきことはいっぱいあるんだ、ってことですね。」

やるべきことはいっぱいある、とのkokoさんの言葉に、タジタジのインタビュアーみーこ
すると、立て続けにkokoさんから熱いメッセージが!

koko「あと、もうひとつ言わせてもらうと、セックスをしないで何が悪いの?と結構開き直っている人、私はセックスに興味ないとか、夫婦はセックスじゃないでしょ、と言う人がいるでしょ。私はこれを社会的に大問題だと思っているの。どうしてかって、セックスって繋がる一番の薬というか仕掛けというか、一番パワフルなものじゃない?
それじゃあ、女性同士でセックスしなかったら繋がれないかと言ったら、そうじゃないんだけど。躰も心も魂も全部、本当に無防備になって繋がるって、物凄く大事な行為ですよね。そうなっていないってことは、繋がりが希薄になっているってことでしょう?人と人の繋がりって人生を豊かにする一番大事なもの。もっと言うと、生存するためには繋がらないと生存できないから。だから、セックスレスになっていると言うのは、繋がりが希薄になっていると言うこと。
一方で、いやいや、私たち夫婦仲はすごくいいけど、セックスはしないんです、という人もいるよね。その人に、あなた達深いところでは繋がっていないんです、と言う気はないんだけど、深く繋がるためにはセックスはすごく大事だと思う。」

まずは自分との繋がりが大事

みーこ「人と人の繋がりもそうだし、セックスを通じて自分自身の躰と心と魂を繋げるようなそういう役割がセックスにはありそうですね。」

koko「そうだね。本当だね。まずは自分とちゃんと繋がってなかったら、本当にいいセックスをして、本当に繋がることは難しいと思う。」

みーこ「まずは自分の中でいかに繋がれるかということですね?」

koko「自分のたるんでるお腹や太い二の腕、自分の好きじゃない性器や白髪から、何でも自分を受け入れて、私はこれでオッケー!と出せた時に本当にありのままになれる。もちろん相手から、大丈夫だよ、愛してるよって言われて初めてオープンになれる場合もあるけどね。自分と繋がる、相手と繋がる、宇宙と繋がる、っていうすごく大事な行為がセックスだから、ただの一時の快感とか性欲処理とかだけじゃない。」

みーこ「繋がるためのセックスというのを現代人は忘れている…と。」

koko「そうだね。セックスレスを真剣に考えて、ふたりの愛がないからとかではなく、ちゃんと根本的な解決に向けて取り組めたらいいよね。」

みーこ「本当におっしゃる通りですね。それでは、きみえさんから見た日本の現状はいかがですか?」

きみえ「kokoさんの話から思ったのは、人と繋がりたくても繋がれないのは、それは自分自身と繋がれてないから、という人が多いということ。だから実際にベッドの上でも、相手に対してこれが嫌とか、自己肯定感が低くて何も言えないとか、自分と繋がれていないから自分が何が欲しくて何が足りなくて、何が不満なのかと言うことがわかってなくて、相手のせいだけにしちゃう。相手とのパートナーシップ以前に、自分の中でのパートナーシップがずれている。自分の女性性と男性性の調和ができていない。その現実がパートナーとの間にも現れてしまうんですよね。そこを見ていった先に、私も実際にそうだったんですが、その当時は相手のせいにしてしまったり、コミュニケーションができていなかったので、私もセックスレスの期間が5年あって。結局自分を抑えて、違う方向に行って、自分を誤魔化していました。」

みーこ「違う方向に行って誤魔化していたとは、どのような状況だったのですか?

きみえその時は女性としての自分はいなかったんです。妻としての自分がいて、この夫と一緒にやっていく、老後まで最期までやっていく、それでオッケーだ、という風に完結していたんですよね。子供も諦めて、もうこれできっとうまくいくんだと。
でも、45歳くらいの時に突然(女性性が)開花したんですよ。自分は女だったんだ!っていう気づきがあって。そこから、自分は女として全然何もしてこなかったなって。それでやっとパートナーシップの部分に向き合おうとしたんです。
でも、結局、旦那さんとのパートナーシップよりも、性やセックスとかのほうに行っちゃいました(笑)あまりにも旦那さんに一途だったし、旦那さんしか知らなかったので(笑)」

次のページ
いいセックスをしてないから、セックス自体がストレスという説

1 2 3 4 5

コメント

コメントする

目次