きみえさんの場合
きみえ「kokoさんの場合、２週間だったじゃないですか。私は何年かかけてという感じです。似てるなと思ったのが、私もセルフ・プレジャーで自己肯定感・自己愛を上げていったんですよ。
そこからセックスって悪いことじゃない、っていう風に思えて。それで、私も色んな人とまぐわうっていう。本当になんていうか…大事なことなんですよね。」
きみえ「でも、セックスはすごくいいことなのに、みんなすごく躊躇している。理由を聞くと、例えば、私の場合、出会い系アプリで出会った方とセックスしたりする、といった話をすると、やっぱりどんな人がいるか分からないから怖いし、そういう人はろくな人がいないから、とか言う。
でも、結構いい人も沢山いるし、だからこそ、すごくいいセックスができました。逆に変なセックスもあったけど、色んな思いをしながら、セックスってこういうものなんだなとか、自分はこういうのが好きなのかなとか、そういう学びになったんですね。
だから、みんなもっとセックスすればいいのにって思うんだけど、性病が怖いとかも言いますよね。」
性病はどうする？
みーこ「確かに、性病は怖いですね。きみえさんは、どうやってコントロールしていらっしゃるのでしょうか。」
きみえ「これは私の持論なんですけど、罪悪感や不安があると性病になるんだと思っています。全くそれ（罪悪感や不安）がないと、本当に（性病に）ならない。私はそういうことが、経験としてあります。」
koko「おぉ…！」
みーこ「不安になると、引き寄せちゃうような感じでしょうか。」
きみえ「ドクターが書いた本でも、それは書かれていますね。江戸時代に梅毒が流行った時の本等を読んでいると、ウイルスも含めて感染症が発症するに至るのは、体の細胞の働く結果なんですよね。だから発症するか否かは、体の中に菌やウィルスが入って、そこで何が行われているのか。で、結局はメンタルの部分がすごく大きいんですよ。
実は、私、（色々な方と）セックスすることを辞めた時にクラミジアになったんです。出会い系アプリで色んな方とまぐあうのはいいことなのか？一人に絞った方がいいのでは？と揺れていた時期があって、友人にその話をしたら、今すぐ辞めようって言われたのがキッカケで。やっぱりいけないことだったんだ、って思って辞めた途端に発症したんです。
だから、私、納得しました。それまで色んな方とまぐあいをさせていただいた時は、罪悪感なんかは全くなくて、楽しかったんですが、他人の言うことを聞いてしまって、自分が自分でない時に発症してしまったのかなって。
人間、誰しも揺れる時はあると思うんですが、”自分が自分である時は最善が起きている、自分でありなさい” というようなメッセージだったと非常に感じました。」
みーこ「なるほどぉ〜…それは、深い気付きですね。」
きみえ「１年ぐらい保菌して発症することもあるんですけど、タイミングとしてはそうだったんです。例えば、お相手の男性がクラミジアなのに、私はならないとかありましたし。
クラミジアって本当に面白いというか、風俗で働いている女性にも聞いたことがあるんですけど、絶対に感染した！というときには感染してなかったりとか、人によったりとか。何だか不思議なんですよね。」
長らく内省・内観を丁寧にされてきた証拠です
koko「そういうことあるよねぇ。」
みーこ「たとえ菌が入ったとしても、自分自身の在り方によって、それが発症するかしないかが決まってくると？」
きみえ「病気っていうのはメッセンジャーなので、何かを教えてくれるものなんですよね。だから、感染症は特に何か自分の中で気付いて！って言うものがあるからなるんですよね。」
koko「本当、絶対そうだよね。」
きみえ「だから性病に関しては、もう本当に心から楽しんでセックスしてたら、ならないんですよ。」
koko「そうだねぇ、そうだねぇ。」
みーこ「ほ〜〜ぉ！」
きみえ「だから、本当にみんなもっとセックスを愉しんでほしい。」
koko「本当、本当。」
みーこ「ただ…そうは言っても、性病は心配。どうしたらいいの？って方もいると思うんですけど。きみえさんはどのようにセルフケアされているんですか。」
きみえ「自分のためにも、相手のためにも、１年に１回とか、半年に１回とか、定期的に検査はしていますよ。
例えば、HIVや梅毒の場合、セックスを６２日経過しないと結果が出ないので、セックスの２カ月後に検査しに行きますね。
地方自治体が無料で月に１回検査してくれるのですが、証明書は出ない代わりに、匿名で陰性か陽性かが判ります。
そうでなければ、性病専門や婦人科のクリニックで実費 15,000円〜20,000円程度で検査もできます。あとは色々な性病の検査キットがAmazonでも売っているし。今は自分でも検査ができるいい時代になりましたよね。」
みーこ「素朴な疑問なんですけど、出会い系で出会った人同士、いざセックスの際に性病の検査結果を開示するような、そんな暗黙のルールっていうのはあるんですか？」
きみえ「人それぞれですね。検査結果を見せてくれる人もいるし、口頭だけの人もいるし。あとは、その人を信じるかどうか。その前のやりとりで、その人がちゃんと信用できる人なのかがわかると思うので。」
みーこ「日常的には聞けないし、調べたりもしないので、こういったお話はとても貴重です。」
きみえ「そうですね。分からないし怖いから、特定の人でいいやってなりますからね。もちろん、一人の人と深く向き合うことはすごく大事なことでもあるんですけど、それだけに縛られなくてもいいのかなって思います。」
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